時代の波に翻弄された善楽寺。一時は、廃寺になった後に代行を務めた安楽寺と復興した善楽寺と、30番が2ヶ寺存在し「遍路迷わせの札所」といわれていたほどお遍路さんを困惑させていた時代もありました。しかし前述したとおり、弘法大師様が定めた当山善楽寺のみが30番となりましたので、30番の朱印は、安楽寺では現在行われておりません。(30番以外のところへ奥の院としての朱印は行っております。)
ひとおおく たちあつまれる いちのみや
むかしもいまも さかえぬるかな
当山の御詠歌にもあるように、法難の危機を乗り越え、今も弘法大師様は自らが定められたこの地で御本尊様と共に、来山されたお遍路さんやお参りの方々を見護り、見送っておられます。
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大師堂前におわします修行大師様。ご本尊様以外にも境内にはお不動さんやお地蔵さん等様々な仏様が鎮座されております。 |